2007年10月20日

即興とは(続き)


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もちろん指揮者の頭の中には全体の造型がしっかりと見据えられているから、いかなる即興的なゆらめきにも音楽が崩れることは有り得ない。

つまり即興とは決して勝手気ままなものではなく、いくら天啓とはいえ、その人にしか表れないものであるから、音楽が自分の思ってもない方向へ勝手に突き進んでゆくこともないわけである。

そしてレコーディングのように、理性が絶えず目覚め、演奏も中断されがちな場合には、即興はきわめて現れにくい。

要するにフルトヴェングラーがどれほど即興的な才能を持っていたとしても、結局フルトヴェングラーはフルトヴェングラーであり、むしろ同じようなテンポで同じような表情で演奏しても、まるで新しい音楽を聴いているような気持ちにさせられるところが、彼の偉大さであり、それこそ彼の即興的な才能の現れなのである。

例えば彼がレコードのために録音した正規のスタジオ録音を基本線にすると、ほぼ同時期に録音されたライヴ演奏は、それに実演的な要素を付加しただけで、まず目新しいことはしていないといってよい。

にもかかわらず、初めてフルトヴェングラーを聴いたときの新鮮な感動が甦り、細部の一つ一つの表情が新発見のように瑞々しく、それぞれの音楽の素晴らしさを堪能できるのである。

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classicalmusic at 15:23コメント(0)トラックバック(0)フルトヴェングラー  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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