2007年10月21日

演奏の一回性


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フルトヴェングラーは彼の音楽ノートによく、「音楽は生きている」という内容の文を記している。生前よくベルリン・フィルの団員に向かって、「あなたがたはこの曲を何百回と演奏してきている。しかしそのことを必ず誰にも気づかせてはならない。」と言っていた。

何百回も演奏した曲でも、一回一回の演奏がそれぞれ異なるわけで、いつも新鮮な気持ちで音楽をつくりあげなければならないということである。

確かにその音楽がいつもたった今生まれ、今まさに初演されるように演奏されなければ、聴衆を感動させることはできないといってよい。聴衆のほうでも、ベートーヴェンのシンフォニーなどもう何百回となく耳にしているのである。指揮者がクールになって、即物的に、また客観的に演奏しても、音楽は訴えかけてこない。

以上、フルトヴェングラーの実演に接することができなかった私が、残された録音から汲み取れる巨匠の音楽の特質を述べた。これだけでも他の全ての演奏家とは随分趣を異にしていることがわかるはずである。

次回からは、フルトヴェングラーがいかにして総譜を究め、独自の方法論に基づいて解釈し、音楽を再創造していったのかということを、彼の著作、さらに当時の楽員団の生の言葉を通じて、さらに突っ込んで考察してみたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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