2007年10月22日

ある奏者の証言


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ベルリン・フィルのティンパニ奏者であった、ヴェルナー・テーリヒェンの著書『フルトヴェングラーかカラヤンか』には、著者がフルトヴェングラーの指揮にじかに接した生々しい内容が著されている。

テーリヒェンは、1948年にベルリン・フィルのティンパニ奏者となり、以後35年の長きにわたってフルトヴェングラー、カラヤンの二大指揮者の下で、演奏活動を続けた人である。

彼はフルトヴェングラーの偉大さを存分に描き出している半面、彼の人間的な弱さにも大幅に筆を割いており、真実性に富んだ伝記ないし指揮論になっているところが、より興味深い。

彼がベルリン・フィルに入団した当時、フルトヴェングラーの総休止におびただしい音楽を知覚し、体中が汗ばみ、息がつけなくなった体験など、まことにさもありなんと思わせる。

またある時、客演指揮者のリハーサル中、ティンパニの出番のない楽章なので、テーリヒェンはスコアを広げて音楽に熱中していた。やがて、突如としてオーケストラの音色が一変、まるで本番のような充実感と温かさが現出したので、驚いて目を上げると、ホールの端の扉のところにフルトヴェングラーが立っていた。

彼がそこに立っているだけで、ベルリン・フィルの音色が変わったのである。

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classicalmusic at 21:03コメント(0)トラックバック(0)フルトヴェングラー | カラヤン 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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