2007年10月29日

フルトヴェングラーと現代音楽


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

しかし、フルトヴェングラーの限界として、12音音楽があったことは想像に難くない。なぜなら、その後の音楽発展は、彼の音楽思想を完全に拒絶する方向に進んでいったからである。

彼の信じる作品にイデーを求める音楽観は、数理的操作に基づく作曲法や「開かれた作品」には通用しない。フルトヴェングラーは無論そのことを感じ取っていた。

「それまでの音楽の発展は、有機体としての全体が不可欠であるという、自明と見做される前提のもとに進行していた。」

あらゆる個性の素材的効果、すなわち物質的なものそれ自体への礼讃が、有機的秩序をもたらす個性の破壊した。無調性は音のため、無調性それ自身のために展開されてたのであり、「人間は忘却されたのである。」「シェーンベルクへの歩みは歴史との最初の、真の決裂である。」

そこにおいては、音楽そのものの意味もまた変化した。有機的に生長した音楽的な「全体」が必要であるという感情は破壊された。小部分を規定するのはすでに全体ではない。

フルトヴェングラーは、進歩の思想、「是が非でも新しいものをつくらなければならぬという妄想」がこの変化をもたらしたという。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:38コメント(0)トラックバック(0)フルトヴェングラー  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ