2007年12月01日

演奏様式の違いと存在理由


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ここで、そのことと結びつけて考えないではいられないのが、トスカニーニとフルトヴェングラーの演奏様式の違いである。

トスカニーニの芸術は「伝統とはだらしないことの別称だ」というモットーを根底においた。

曖昧な伝統的解釈を捨ててスコアへの忠誠を誓った厳格なイン・テンポでカンタービレするスタイルは、世界中どこでも聴衆を納得させる客観性をもつといった革命的な演奏様式だった。

このようなトスカニーニの演奏をフルトヴェングラーは「無慈悲なまでの透明さ」と評し、また「私が感じているようなベートーヴェンの『第9』の音と、例えばトスカニーニのベートーヴェンの違いを、中部ヨーロッパ以外の国で、一体誰が分かってくれるだろう。」と述懐していた。

だから、フルトヴェングラーはドイツを離れることができなかった。

彼の音楽はドイツの音楽家と共演し、ドイツの聴衆との交流において最も見事に結実した。その聴衆、すなわち彼のいう「公衆」のいるところが、彼の故郷であると同時に、彼の存在理由だったのだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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