2007年11月15日

私にとっての西洋音楽史上最高傑作


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それはバッハの「マタイ受難曲」やモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」やベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」ではないか、と主張する向きが多いだろうということを十分承知の上で私にとっての宝物を紹介する。

それはマーラーの交響曲第9番のそれも第1楽章である。

マーラーの音楽は「開かれた」構造を持っているので、ベートーヴェンのような必然性を持たない。

けれども、この楽章だけは別格で、死の打撃の「突発」やカデンツァのような意外性の極みであるはずの部分も、ソナタ形式、調性音楽という古い器の中に新機軸を盛ったために至るところで生じている「きしみ」も、楽章を聴き終えてみると、絶対こうでなければならなかったのだという説得力をもって迫ってくる。

感動的なこの曲の終楽章も、意外性と必然性の一致、内容のシリアスさと技法的創意の一致という点では、この楽章に一歩も二歩も譲るところがある。

この第1楽章こそは、どの大作曲家ですら生涯に一度限りしか恵まれえない奇跡的な霊感の産物だったのだろう。

西洋音楽史全体を見渡しても、これほどの高みに達した音楽を、少なくとも私は他に知らない。

*推薦CD
・ワルター/ウィーン・フィル(38年のライヴ)当時の録音としては驚くほど音質が良いし、マーラーの肉声しか感じさせない。初演者による一期一会の名演。

・バーンスタイン/コンセルトヘボウ(新盤の方)バーンスタインの感情移入の激しさは聴く者の心を揺さぶらずにはおかない。ほとんどマーラーそのものになりきっている。

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classicalmusic at 00:10コメント(2)トラックバック(0)マーラー  

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コメント一覧

1. Posted by arrau   2008年02月02日 19:34
一度9番の聞き比べをやって頂けませんか?かなり体にこたえるとは思いますが、、、
最近出たマーツァルの4楽章もいいですよ。ノイマンは1楽章からいいですが。
2. Posted by 和田   2008年02月02日 20:13
マーツァルかー。一度4番を聴かせてもらったが、あまり印象に残ってないなー。9番はバーンスタイン/コンセルトヘボウの85年盤を凌駕するのはただごとではないぞよ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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