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2007年11月15日

ショパンの作品とその名演奏について


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音楽史の時代区分では19世紀ロマン主義に括られるショパンは、音楽思想的には当時のロマン主義者とは一線を画しており、シューマン、メンデルスゾーン、リスト、ベルリオーズなどのロマン主義者を心の底では嫌っていたという。

ショパンはほとんどピアノ曲しか書かない作曲家で、しかも、どちらかといえば技巧的な大曲よりも、小規模な作品を好んだ。

彼はまたピアニストとしても活躍したが、大ホールでは演奏せず、もっぱらサロンで演奏した。

病身で大音量を出せないことも一因だが、ショパンの作品をいくつか聴いてみれば、彼の繊細で微妙な響きが大ホールに適さないことが理解できる。

この意味では、リヒテルやブーニンの演奏をもしショパンに聴かせたら激怒するか、冷笑するかのどちらかだろう。

常套的かもしれないが、私なら繊細なニュアンスに溢れたアシュケナージの全集を推したい。

アシュケナージは自分自身を強く押し出すことよりも、作品のキャパシティに沿った演奏を行っている。そこには作品そのものを尊重し、自らの発言を作品に従う範囲にとどめるべきだという彼の強い意志を感じる。各曲の演奏は、まるで小さな作品の隅々まで光をあてるような効果が生じている。

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