2007年11月15日
バッハ以来ほとんどすべての西洋音楽は「音列的」な性格を持っている
この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。
シェーンベルクの12音列は、無機的なパズルだけで済ましてしまえるものではない。具体的にひとつ「音列」を考えてみよう。
『ドレミファソ』。
これも確かに音列である。
この逆行形は『ソファミレド』、反行形は(移調して)『ミレドシラ』、反行逆行形『ラシドレミ』。
つまり長調の音階を行って帰って逆行形、反行すれば5度ずれた短調の音階になる。
何のことはない、バッハ以来ほとんどすべての西洋音楽は「音列的」な性格を持っているのだ。
実際シェーンベルクらはそうした思考で多くの古典作品を分析している。
そもそもシェーンベルクは音楽の革命を目指したことは一度もない。
常に伝統主義者をもって、自認していたのである。
12音音楽を非人間的な操作による音楽だと決めつけるのがおかしいと思うのが自然だろう。
よく、現代音楽はわからない、などと言われるが、先入観にとらわれていては何も聴こえないのは当然だ。
少なくとも日本の古典文法の知識で現代英文に挑戦しても仕方がないのと同じだ、とは言えるだろう。
ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング
フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室。