2007年12月02日
カルロス・クライバーの魅力
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そんな指揮者がなぜ愛されるのか?
それはクライバーの音楽があまりにもドラマティックにして陶酔的だからだ。クライバーが指揮すると、他の指揮者とは全く違う次元でドラマティックなのだ。同世代の指揮者と似て非なるものは同じようにスマートでも表現の天才性である。感動の質が全く異なるのだ。
リズムは恐ろしいばかりの生命力で飛び跳ねる。きっぱりとしたフレージングとともに、メロディは実に美しく官能的に歌われ、聴き手はすっかり別次元に誘い込まれてしまう。高揚は聴き手をオルガスムまで導く。
指揮姿にも魅せられる。あのスマートでしなやかな棒さばき。音楽の化身のような身のこなし。舞台姿自体がすでに芸術になっているのだ。
レコーディングはこれだけの名指揮者にしては極端に少ない。しかしクライバーの残した数少ない録音はどれもが屈指の名盤である。人気の高い指揮者ゆえに海賊盤も多い。
クライバーは生前、秘密裡にこっそり来日しては、自らの海賊盤を買いためていったという。何ともほほえましい。
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