2007年12月12日

クレンペラーのマーラー:交響曲第4番


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クレンペラーによるマーラーのディスクの数々は、いずれも傑出した内容のものばかりで、マーラー・ファンにとっては必須のアイテムといっていものだが、それは当然ながらこの第4番においても例外ではない。

清澄そのものの表現である。

常にゆとりのあるテンポをとり、急がず、悠々とマーラーの美しい旋律を歌わせている。

細部の彫琢はいうまでもない。

造形も端然としており、その中に進行する音楽の味わい深さはたとえようもない。

しばしばメルヒェンふうとも指摘される素直な曲想に対して決して媚びるようなことなく、いつもと同じようにゆったりと底力のある語り口のアプローチを保ちながら、他の追随を許さないような深い味わいを導き出していく腕の冴えはさすがである。

マーラーの音楽がスケール大きく再現されていて、しかもデリケートな美しさにも不足していない。

第3楽章も単なるムード音楽に終わらず、強靭な精神の存在を背後に感じさせる。

終曲でシュヴァルツコップが全盛期の美声をくりひろげるのも聴きものだ。

シュヴァルツコップの名唱ともども、すべてが手の内に入った演奏内容である。

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