2007年12月16日

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのチャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」


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ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルが1960年に行なったヨーロッパ・ツアー中の録音で、いまだにこれらの曲の代表盤の地位を保つ名演。

歳月の経過とともに遠い存在となりつつあるロシアの巨匠ムラヴィンスキーだが、わずか半世紀前に残されたこのチャイコフスキーを聴いていても、現代の演奏にはない怖ろしくなるような気迫と存在感に圧倒されてしまう。

まさにロシアの慟哭を聴かせる演奏とでもいえばよいのか。

ムラヴィンスキーが再現するチャイコフスキーの世界は、文字通りロシアの風土、ロシアの自然、ロシアの民族、ロシアの歴史を背負って立つ音の営みであり、そこにある岩盤のような音楽の強さと優しさに心奪われる。

鳴り響く金管楽器に圧倒されるとともに壮絶な熱気に我を失い、自身の小ささを教えられるような第4番、ロシアの憂いと威厳に浸らせ、切実なロマンに夢と希望を託す第5番、そして切々とした慟哭に引きずり込まれ、涙なしには聴けない第6番《悲愴》など、いずれも本当に素晴らしく、かけがえのない遺産である。

この解釈はこれら3曲の規範といってもよく、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの名声を改めて国際的に高めたといえよう。

これは、今や望むべくもない時代の証言であり、演奏という名の「作品」といってもよいであろう。

こうして残されたことに感謝したくなる名盤である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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