2007年12月16日

カラヤン&ベルリン・フィルのシベリウス交響曲第1番&第2番


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北欧の音楽もカラヤンの魅力がよく出た演奏で、きわめて美しく仕上がっている。

シベリウスならではの粗野な面が、あまりにも彫琢されているので、不満を感じる人もいるかもしれないが、これほど整然としていると気持ちがよい。

第1番はカラヤンらしいスムーズな仕上げであり、劇的な起伏の作り方もうまい。

控え目にゆったりと始まる第1楽章からして、いかにもカラヤンらしい巧妙な演出を感じるが、詩情豊かに表出した第2楽章や、金管楽器と弦楽器を鮮やかに対比させた第3楽章と、進むにつれ彼の棒の魔術に引き込まれてしまう。

圧巻は終楽章で、きわめて力強い逞しい感じを見事に表している。

ベルリン・フィルも名技というべきアンサンブルを聴かせる。

ただ、このシベリウスは都会的な洗練に終始し、この曲に内在する北欧的な民族性をあまり感じさせない。

これはカラヤン的なシベリウスだ。

第2番は、おそらく作曲者が考えたよりも劇的で雄大な音楽として仕上げられている。

フィルハーモニア管を指揮した旧録音も、エネルギッシュな名演として知られていたが、それから20年後の1980年に録音されたこのベルリン・フィル盤は、前回よりもさらに、カラヤンの巧妙な演出が際立っている。

ことにオーケストラの各パートのニュアンスのつけ方は絶妙で、音楽の隅々にいたるまで、驚くほど精妙で美しい。

各楽章を丹念にまとめながら、終楽章に山場をおいた設計で、ことに暗い情緒をてんめんと表出した第2楽章と、暗から明への劇的な流れを、すこぶるダイナミックに表現した、第3楽章から第4楽章にかけての、力強く逞しい合奏には、圧倒されてしまう。

カラヤンは自己の感性と技術のすべてを動員して、作品に含まれるあらゆる効果を描きつくしており、その意味ではこれ以上の演奏は求められない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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