2007年12月17日
ライヴ・イン・東京 1970
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幸いなことにセルの来日公演がCD化されている。
これを聴けば当時の聴衆が興奮したすごさが伝わってくるはずだ。
セルの音楽は室内楽的である。
100人で演奏していても、行われているのは分業ではなく、共同作業ということ。
たとえ10人でヴァイオリンを弾いてもひとりで弾いているように聞こえる、たとえ50人で弦楽合奏をしていても、数人で弾いてるように聞こえるということなのだ。
まさに、究極の合奏であり、これがたいへんな密度感を生み出す。
そして、このような正確な合奏=機械的な冷たさになっていないところが素晴らしい。
音楽は熱く呼吸している。
特に、シベリウス交響曲第2番の最後の部分など、物凄いクライマックスが築かれる。
まさに入魂の演奏であり、当時の聴衆がこれを聴いて肝をつぶし、突如としてセルを崇拝しだしたのもまったく不思議ではない。
私もおそらく、この最後の部分を生で聴いたら、すっかり放心状態になってしまったことだろう。
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