2007年12月17日
クーベリックの「わが祖国」
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私はスメタナ「わが祖国」はクーベリックに尽きるとの思いは他のクラシック音楽ファンと同じなのだが、よく聴いてみると、シカゴ響とのものが最も完成度が高く、次にボストン響とのものがバランスが良いように思う。
何度も繰り返し聴く分にはシカゴ盤とボストン盤がお薦めである。
しかし、クーベリックの人生を顧みるとチェコ・フィルとのライヴを語らないわけにはいかないだろう。
クーベリックは1990年、42年ぶりに祖国へ戻り、「プラハの春」音楽祭に於ける記念すべきオープニング・コンサートで、スメタナ「わが祖国」を指揮した。
42年ぶりにチェコ・フィルの指揮台に立ったクーベリックの表現は、聴衆の喜びと興奮を背に受けてか、全体にややテンポを速めにとった情熱的なもので、祖国を愛する感情がどの曲のすみずみにまで表れている。
オケも緊張感を持って、最善のアンサンブルで指揮者に応える。
ことにスケールの大きく構築のしっかりした「ヴィシェフラド」、広大な草原を思わせる「ボヘミアの森と草原より」、ドラマティックに盛り上げた「ターボル」が素晴らしい。
嬉しいことに来日公演盤は演奏も録音もさらに優秀。
故国とスメタナに寄せるこの指揮者の切々たる思いのたけが演奏全体から伝わってくる。
全体に熱気にあふれ、今までのどれよりもスケールが雄大。
特に「ターボル」と「ブラニーク」は圧倒的である。
チェコ・フィルもクーベリックの棒にぴったりと付いた見事な演奏。
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