2007年12月19日
クラウスのシュトラウス・ファミリー・コンサート
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シュトラウスの原点であり、かつ究極の姿を示す永遠の名盤だ。
ウィンナ・ワルツを愛する人なら是非聴いておきたいディスクである。
「踊る世紀」といわれた19世紀の息吹きを感じさせるような、優雅な雰囲気にあふれている。
その絶妙なリズムと、間の取り方のうまさは決して他の追随を許さない。
どの曲にもこぼれるようなウィーン情緒があり、実にロマンティック。
その反面、感覚はこの上なく洗練されて、外見上は淡白を極める。
それらが相まって、心からいつくしみたくなるような演奏になっている。
どの曲を聴いてもそこにはウィーンの芳酵な香りが漂い、特に「美しく青きドナウ」には、これこそ本物!と思わせるウィンナ・リズムが満ちている。
「オーストリアの村つばめ」は特に抜群で、ことによるとクラウスの最高傑作かもしれない。
その他もすべて素晴らしく、上品で、しかもウィーンの伊達男のような洒落た表現には完全に魅了されてしまう。
いずれもクラウスの本領が遺憾なく発揮された名演奏。
ウィーン・フィル特有の、甘美で艶のある弦の美しさは筆舌に尽くしがたい。
聴いていて現代の喧騒を忘れ、こんな良き時代はもう2度と戻ってこないのだ、という想いが胸をしめつける。
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