2007年12月20日
アーノンクールの「水上の音楽」
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非常に斬新で個性的な「水上の音楽」だ。
古楽器を使い、古楽奏法によりながら、そこに現代風の鋭さを加えたアーノンクール流のヘンデルである。
しかし決して音楽のスタイルを破壊したものではない。
バロック期の作品に対する充分な研究を基にして当時の自由さを最大限に発揮させただけなのである。
弦は弓を押しつけ、ヴィブラートを取り、1つ1つの音をクレッシェンドするような奏法が頻出する。
「序曲」後半のすごいダイナミックの効果や、第3曲「アレグロ」でのホルンのフラッター奏法もすごい。
合奏協奏曲もテンポが速く、極めてリズミックであり、アクセントがきつく、表情の変化が激しい。
ヘンデルの音楽がもつ純潔美、古代の哀しさ、崇高さといったものはここにはない。
そのかわり、胸のすくような意志的な音が鳴り響く。
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