2007年12月20日

シューリヒトのブル5,7


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"端麗辛口"、これがこの指揮者の一般的な認識であり、、私個人の見解も同様だった。

しかし、最近になってゾロゾロと出てくるシューリヒトのライヴ録音には恐ろしく大胆で濃厚な演奏も多く、「この指揮者は一体何なのだ。」というのが最近の印象だ。

第5番はコントラストの明快な、厳しい表現のブルックナーである。

むろんシューリヒトは、音楽のかたちを崩すことはなく、大きな息づかいの中に、独自の細かい表情付けもある。

第1楽章の第2主題や第2楽章などには、感興を湛えた音楽のノリとうねりがあり、第3楽章は激烈な表情が速いテンポで連続している。

終楽章では旋律を感興豊かに歌わせながら、壮麗な音楽をつくる。

コーダがことのほか素晴らしく、金管も凄い。

ともかく、この曲にこれだけ自在なテンポの変化を加えたのはフルトヴェングラー以来ではなかろうか。

しかも、シューリヒトの場合には基本的な響きがきりりと締まっているので、フルトヴェングラーのようなくどさがない。

しかも、時おり見せるようなオーケストラの牙をむくような鋭さも圧巻である。

第7番でもシューリヒトの演奏は、ブルックナーの本質を衝いた表現で、冒頭からこの指揮者特有の高雅な音楽性に引き込まれる。

その孤高の美と枯淡に通じる味わいの深さは、他の指揮者には求められないもので、ブルックナーの音楽美と内面性をこれほど端正に示した演奏も少ないだろう。

ハーグ・フィルも親密なアンサンブルで応えている。

まさに傑作である。

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コメント一覧

1. Posted by kikuy1113   2008年03月25日 20:29
これがウィーン・フィルだったら、バイエルン放送SO.だったら、などとつい考えてしまったことは確かです。ハーグのオーケストラの必死の演奏は結構インパクトがありましたが、繰り返して聴くには果たしてどうだったですかねえ。まあ40年も前の話ですけどね。
この5番は知りません。あまり5番が素敵だと思えたことがないもので、、、シューリヒトではどうだったんでしょう。小味な感じの指揮者でしたから。
ウィーン・フィルの8番、9番は得意の味付けには乏しいが、それでも良かった!
2. Posted by 和田   2008年03月25日 20:35
シューリヒト/ウィーン・フィルの演奏は一聴をおすすめします。シューリヒトに対する印象が変わるかもしれません。

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