2007年12月23日
ベルリオーズ
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天才の前に天才なく、天才の後に天才なしという言い方を借りれば、ベルリオーズの場合、むしろ、狂気の前に狂気なく、狂気の後に狂気なしとでも言うべきか、ベルリオーズが狂気であったというのではないにしても、彼の人生とその作品は狂気の沙汰という形容によってしっかり印象づけられるものであろう。
狂気に先立つ狂気はなく、狂気を模倣する狂気はない。
ベルリオーズは、ゲーテやシェークスピアなどの文学的教養を通して、ユゴー、ハイネ、ジョルシュ・サンド、ヴィニー、デュマ、ゴーティエなど当時のロマン派を中心とした文学者とも連帯し、「幻想交響曲」や「レリオ」の初演時には彼らが応援団を形成したし、ワーグナー、シューマン、リスト、メンデルスゾーンなども、ドイツ各地で彼の作品を紹介し、特にワーグナーは、「ワルキューレ」や「トリスタン」に彼の影響を認めている。
また、彼の「管弦楽法」は今日まで読み継がれ、ロシア五人組やR・シュトラウス、メシアンにまで受け継がれている。
ミュンシュはベルリオーズのスペシャリストとして知られたが、どの曲の録音もスケールの大きい、極めて明るく輝かしい響きの、色彩的な表現を行っており、その熱のこもった演奏には圧倒されてしまう。
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