2007年12月23日
ポリーニのDGへのデビュー盤
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「10年の沈黙」を破って現れた、この演奏におけるポリーニを愛するひとは多い。
「ペトルーシュカ」は、どの部分にもカンタービレが息づき、音楽がしなやかに流動する。
バレエ音楽が持っているダイナミズムが、その変化の目まぐるしさとともに一片の狂いもなく構築されている。
プロコフィエフも、鮮やかなリズムと、深い澄み切ったソノリティが異色。
ブーレーズの「ソナタ第2番」は、誰がどう考えてもポリーニのために書かれたとしか思えない、まさに彼にうってつけのソナタ。
そこでは音楽史の分析と解体そのもののような作品と、ピアノという技術的手段の間での純粋な干渉状態が体現される。
まさにポリーニのレクチュールとブーレーズのエクリチュールが完璧な一致を見せており、ヴェーベルンも見事の一語につきる。
まさにポリーニの卓越した感受性と技巧が生み出した、忘れ難い名演だ。
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