2007年12月23日

ポリーニのショパン:24の前奏曲


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白熱的な緊迫感や自在で力強いテクニックの冴えが光るポリーニ盤は、圧倒的な説得力をもって聴き手に迫る熱っぽい快演である。

このCDの最大の特色は、ポリーニの洗練された剛直な表現の楽しみにある。

「24の前奏曲」がこれほどまでにエネルギーを内在した作品として現前することは、きわめて稀だ。

全体にしっかりとした芯の強い演奏で、ショパンの音楽のもつ柔らかなロマンティシズムよりも、劇的で強靭な面に光をあてている。

完璧なまでのテクニックと研ぎ澄まされた美しい音、そしていささかクールと言える感性によって、見事なまでに客観的に弾き上げられたポリーニの演奏は、1曲1曲がそれぞれにふさわしい洗練された表情を持つと同時に、全曲としてのまとまりをも獲得している。

甘美な詩情にはやや不足気味とは言え、背筋をゾクッとさせるほどの凄い表現は、他者を寄せつけない。

正確無比のテクニックで、各曲を一分の隙もなく整然と描き分けているが、ことに暗いロマン性をもった曲は抜群で、第18番や第20番は逸品だ。

ショパンは第12番嬰ト短調、第14番変ホ短調、第16番変ロ短調、第18番ヘ短調、第20番ハ短調などの短調の中に屈折した情熱をみなぎらせているが、ポリーニはそれを全24曲の核心としてとらえ、多彩な表現の全貌を明らかにした。

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コメント一覧

1. Posted by tomo   2008年01月02日 01:42
エッシェンバッハのプレリュード集も素晴らしいですよ。
是非、聞いてみて下さい。かつて吉田秀和氏が「黒いショパン」と評した名演です。あとアラウのも素晴らしい。特1曲目などアラウ自身が言っていますが「オルガスムス」を表現しえています。
2. Posted by 和田   2008年01月15日 16:05
tomoさんコメントありがとうございます。
アラウのは持ってますが、エッシェンバッハのは知りませんでした。現在入手困難かと思われます。残念です。
またのコメントお待ちしております。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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