2013年12月14日

リヒターのバッハ:5大宗教曲集


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カール・リヒターのバッハ宗教音楽集をセットにまとめたお徳用盤。

「マタイ受難曲」は不朽の名盤中の名盤。この峻厳そのもののバッハを超える演奏は、今後もなかなか現れないだろう。時代も変わっているから、あるいはこのリヒターの妥協のなさに息苦しく感じられるところがあるかもしれない。しかし、20世紀が遺したバッハ演奏の頂点を示すものとしての評価は変わらないだろう。

バッハの「マタイ」を聴こうとする人にとって、この曲の投げかける真摯な問いかけをいい加減に受け止めることはできまい。リヒターの「マタイ」の厳しさは他に類のない高さにあり、未だにその鮮烈さを失うことなく我々の前に屹立している。最初からじっくりと対訳とにらみ合わせながら、急がず聴き込んで欲しい。

「ヨハネ受難曲」も厳しいまでの威厳にみちたバッハ演奏で、リヒターの峻厳な指揮に支えられて、全曲を極めて高い緊張感が支配している。過度の感情移入は厳しく抑制され、ヘフリガーの福音史家も静かな語り口の中に驚くほどの説得力をもって、この受難のドラマの劇性を表出する。リヒターのバッハ演奏の中でも最高峰のひとつに数えられる名演である。

「クリスマス・オラトリオ」は細部にいたるまで妥協を許さないリヒターの緻密な設計と、強力な統率力が全曲を支配している。バッハを真正面からとらえた演奏で、厳しいまでの表情は他の演奏にはみられない威容を示す。4人の独唱者、オーケストラ、合唱団の集中力の高い、真摯な演奏も申し分なく、その重厚な響きと清澄な音色は一度聴いた者の耳を離そうとしない。現代楽器を用いた演奏だが、時代や様式を超えたバッハ像がある。

「ミサ曲ロ短調」も古い録音だが未だに鮮烈な内容を保ち続けているのは、リヒターの決して消えることのない精神力のためだろう。彼ほどの凝集力、音楽の持続力を保ち続けた指揮者はいなかった。そして独唱陣の何と水準の高いことだろう。不確かな個所は1小節たりともない。その精神の高さでは、リヒターを超えるバッハの演奏家は当分現れまい。まさに不朽の名盤といってよいだろう。

「マニフィカト」は、この作品の壮麗さ、優しさ、美しさをこれほど格調高く、堂々と歌い上げた演奏というのは、ほかにはない。独唱陣に、録音当時最高の顔ぶれを揃えていて、崇高な雰囲気を見事に表出している。

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classicalmusic at 21:36コメント(2)トラックバック(0)バッハ | リヒター 

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コメント一覧

1. Posted by グレイス合唱団   2013年03月05日 18:36
 ≪日本を代表する、最高の音楽家の方々と、感動のクリスマス・オラトリオを歌いませんか?≫

バッハファンの皆様、こんにちは!!
日本を代表する、素晴らしい音楽家とご一緒に、一生の思い出に残る、素晴らしい演奏をしませんか!! 

グレイス合唱団では下記にて、J. S. バッハの不朽の名曲『クリスマス・オラトリオ全曲』のチャリティ―公演を予定し、100名を目標に合唱団員を募集しています。

音楽芸術の本質と深淵を求めて止まない皆様とご一緒に、一生涯深く心に残る、バッハの至高&至福の音楽を共に歌いたいと存じます!!  

※PS収益金は世界中の飢餓に苦しむ人々や、アジアからの貧しい留学生の支援等にお捧げします!!

《公演予定》
1.公 演 日 :2013(平成25)年10月26日(土) 午後

2.公演会場: 東京芸術劇場・大ホール

《後援団体》日本国際飢餓対策機構、東南アジア文化友好協会、キリスト教系各紙他

◎≪主な出演者と略歴≫ … 素晴しい方々です!!

1.重見通典先生(指揮・指導):東京芸大卒。ドイツ・フランクフルト音大卒。愛媛大学講師を経てグレイス教会牧師。 18年以上に亘って、絶望の路上生活者への福音伝道と救済、自立支援活動を続けています!!

2.稲垣俊也先生(バス):東京芸大卒。文化庁派遣にてイタリア・パルマ音楽院留学。 
世界的なオペラ界の登竜門、パルマ・ヴェルディ国際声楽コンクール優勝者!!  (歌劇王ヴェルディを記念して生誕地、イタリアのパルマ市で行われる)
新国立劇場オープニング公演や二期会50周年記念公演での、主役を演じる、日本を代表するオペラ歌手!!

文字数制限で、書けませんが、他の方も素晴しいです!!

PS:練習日程・場所等詳細はホームページで。
※youtubeで過去の演奏をご堪能頂ければ嬉しいです。HPの【合唱団について】から入れます!!
2. Posted by 和田   2013年03月05日 20:27
興味深いプログラムですね。
時間に余裕のあるクラシック音楽ファンの方々は参加されてみてはいかがでしょうか。
また都合のつく読者の方々も会場に足を運んでみましょう。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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