2007年12月23日

カラヤンの「ばらの騎士」(旧盤)


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《ばらの騎士》という作品は、改めて聴き比べてみると、本当に名盤に恵まれている。

その中で随一の録音は、カラヤンの旧盤であろう。録音は古いながら今なお不滅の魅力を誇っている。

それはひとえにシュヴァルツコップのマルシャリンに支えられているといっていい。

ここでのシュヴァルツコップは、気品といい貫禄といい、まさに元帥夫人には打ってつけの役柄で、素晴らしい歌唱力とともに、大きな金字塔になっている。

カラヤンの旧盤はこのオペラの在り方の(むろん唯一絶対ではないが)ひとつの理想型を示している。

若きカラヤンの瑞々しい色彩感は、洗練と陶酔の中から、この曲の豊かな官能性を浮かび上がらせる。 

それに加えて、当時48歳の若さだったカラヤンの演奏は、音楽のロマンティックな情緒や情感の艶麗にして甘美きわまりない表出という点で独特のものである。

カラヤンは、繊細・緻密に陰影のすべてを表現し尽くしながら、甘美な世界をつくり上げているが、決してそれに耽溺しきってはいない。

客観的な目で恣意を抑えるもう1人のカラヤンがいて、つねに全体の設計に目配りしているのである。

女の歓びも悲しみも知り尽くしたような、しかも香り高い気品と風格にみちみちたシュヴァルツコップの元帥夫人、ルートヴィヒの若々しくさっそうたるオクタヴィアン、滑稽さの中にも愛すべき人間臭さを失わないエーデルマンのオックス男爵。

これほどスケールが大きく、またキャストに恵まれた《ばらの騎士》は、今後も二度と現れることはないかも知れない。

レコード史上に記録されるべき、不滅の名盤といわれる所以である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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