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2008年05月06日

カラヤンとパリ管のフランク交響曲


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フランクはカラヤンのパリ管との最初の録音。

フランクの交響曲が名演だ。

カラヤンの持つドイツ的性格と南欧風感覚が共に示されており、そのため曲の折衷的性格が的確に示されている。

しかも比較的自我を抑えて作品に素直に共感しており、オーケストラの好演と相まって優れた演奏が生まれた。

第1楽章冒頭からゆっくりと重々しい。そして静寂な部分は非常に情緒を生かして、それを大きく盛り上げてゆく。まことに規模の大きいスタイルをとったシンフォニックな演奏である。

第2楽章も同様。

第3楽章もできるだけ低音の旋律を生かして重々しいリズムで進めている。きわめて情緒的な演奏である。

パリ管を指揮しているためか、カラヤンは清新の気が漲り、なめらかな旋律線と幅広いデュナーミク、細部に及ぶきめ細かな構成力も高く評価したい。

ドビュッシーはカラヤン色濃厚な演奏。弱音効果を徹底的に生かし、デリケートな官能を前面に押し出している。

「海」は盆栽的な音楽作りだが、カラヤン独特の悩ましい曲線美や、緻密なリズムと相まって、吟味されつくしたドビュッシーを生んでいる。

「牧神の午後への前奏曲」はカラヤンの体質のためか少々粘りが強く腰が重いが、みずみずしい官能美を湛えている。

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