2007年12月24日

クレンペラーのメンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」/第4番「イタリア」


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クレンペラーとメンデルスゾーン、何とも不思議な組み合わせである。

メンデルスゾーンという作曲家を"風景画家"と形容するのは、わかりやすいという利点はあるかもしれないけれど、一方で、かなり矮小化してしまいかねないような危険性をはらんでいる。

その間の事情を詳らかにしてくれる代表的なもののひとつに、このクレンペラー盤がある。

ここに聴くメンデルスゾーンは、決してモノゴトの表面にだけ心を動かされているマイナー・ポエットのような存在ではない。

ときに深い洞察力を持った心理学者であり、激しく鏨をふるう彫刻家であり、創造の世界に遊ぶ冒険家でもある。

水彩画のようなメンデルスゾーンの音楽ももちろん綺麗ではあるけれど、やはりこうしたアプローチのほうが、より味わい深い。

まず「スコットランド」が名演である。

クレンペラーは特別にこの曲を愛しており、ゆっくりとしたテンポでメロディーを情緒的にうたい、細部の楽器の音色をいかにも美しく表出する。

クレンペラー独特のゆとりのある遅いテンポで悠揚と進行する音楽は、ほの暗い曲趣を明確に表しながら、その中にクレンペラーという巨人的指揮者の存在を印象づける。

しかも、メンデルスゾーンの創作の根底にある古典主義的格調が期せずして表わされている。

聴衆におもねるところの毛頭ない孤高の芸術といっていいだろう。

「イタリア」も個性的。ただ、かなり重い演奏である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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