2007年12月26日
グルダ&アーノンクールのモーツァルト:ピアノ協奏曲第23番&第26番《戴冠式》
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気難しいという以上に気ままで、共演者の選定にも困り果てるというグルダだが、これは数少ない奇跡的共演である。
当時は良好な関係にあったアーノンクールの指揮だが、グルダの開放的で晴れやかな音作りと不即不離の調和したバックアップを見せており、幸福な結婚にも似た協奏曲演奏を聴かせてくれる。
ここでのグルダはまさにモーツァルトに遊ぶ無垢な芸術家であり、天衣無縫の自由さの中で喜びと美しさにあふれたモーツァルトを歌い続けている。
それは繊細さと大胆さとを併せ持つこのピアニストのみに可能な一種の離れ業であり、モーツァルトがこれほど生き生きと、しかも嬉々とした表情で再現されたことはない。
かけがえのない瞬間である。
《戴冠式》は非常に美しい演奏である。
グルダのソロはニュアンス豊かで、曲想のうつろいによって弾き方を変化させながら、モーツァルトの流麗さを少しも失っていない。
緩徐楽章では彼特有の音型装飾も顔をのぞかせる。
アーノンクールの指揮も大変ユニーク。
時には弦を1プルトで弾かせたりして人数を絶えず変化させながら、時に金管やティンパニを強奏させる。
第23番はこれと比べると、両者ともややおとなしい。
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