2008年01月02日
バーンスタイン&ニューヨーク・フィルのマーラー:交響曲第9番
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バーンスタインが史上最大のマーラー指揮者であることは論を待たないところだ。
このニューヨーク・フィルとの第9番はバーンスタインの名声を高めたディスクであり、今日のマーラー・ブームの先駆的役割を果たした演奏だ。
作品への強い共感が示された演奏で、その情熱的で彫りの深い劇的表現はマーラー音楽のひとつの真実を表している。
ここにはバーンスタインとマーラーとの本格的な出会いのみずみずしさと後年の演奏から失われたまばゆいエネルギーの放射がここにある。
バーンスタインのマーラー演奏は極めてドラマティックなものだ。
変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、そして猛烈なアッチェレランドを駆使するなど、その劇的な表現は圧倒的な迫力を誇っており、聴いていて手に汗を握るような興奮を味わわせてくれる。
本盤におさめられた演奏は、40代の壮年期のバーンスタインによるものであるだけに、後のベルリン・フィルやコンセルトヘボウとのライヴ録音のような至高の高みには達してはいないが、前述のようなドラマティックな表現は健在であり、とりわけトゥッティに向けて畳み掛けていくような気迫や強靭な迫力においては、ベルリン・フィル盤やコンセルトヘボウ盤を凌駕する。
ストレートで若干荒削りな演奏と言えなくもないが、スコアに記された音符の表層をなぞっただけの洗練された美を誇る演奏などに比べれば、よほど本演奏の方がマーラーの本質を捉えていると言えるとともに、我々聴き手に深い感動を与えてくれると言えよう。
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