2008年01月03日

アシュケナージのムソルグスキー:展覧会の絵(ピアノ&オーケストラ)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



アシュケナージがオーケストラ用に編曲した同曲がカップリングされている。

アシュケナージの弾くオリジナル版は、堂々としている上に誇張がない。

それが、言うなれば演奏の品位を保持するのに役立っている。

録音のよさとともに、ピアニスティックな美しさを存分に引き出しており、隙のない多彩な演奏で、音楽の隅々にいたるまで彫琢されているのが魅力だ。

ただ欲をいえば、リヒテルのようなスケールの大きさがほしいところ。

旧録に比べて今回は円熟した趣が出てきている。

彼の演奏は、いつも達者な技巧を持ちながら、それを意味なく優先させはしないので、誇張がなく、それが演奏の品位を保つのに役立っている。

しかし表現の雄大さは少しも欠けていない。

いたずらに華麗な効果をねらわず、ひとつひとつの曲の節度をもって、構築的な演奏をおこなっている。

抒情的な曲での入念な描き方はことにうまく、「ビドロ」と「カタコンブ」は見事だ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:52コメント(6)トラックバック(0)アシュケナージ | ムソルグスキー 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by gkrsnama   2009年11月04日 23:57
展覧会の絵は、リヒテルとホロビッツが2大名盤で、あとはなしだと思います。

アシュケナージのこの盤は聞いておりませんが、彼にあまりいい印象は持っておりません。これは評論家のKH.UNOがノノシッテいてそれが先入見になっているからではあります。実際に聞くとKH氏がいうよりはるかにいいピアノであるというのはわかるのですが、それでも「優等生」「並の一流」「スーパーではない」という印象はぬぐえません。ぼくの中ではカラヤンのポジションといえるでしょう。

同じ曲をいろいろ聞くのですから、似たような演奏では仕方ありません。それならオーソドックスな決定盤を一つ所有している方がまし。ピアニストならアシュケナージよりリヒテルということになります。
2. Posted by 和田   2009年11月05日 03:08
gkrsnamaさん、コメントありがとうございます。
我々音楽同好会の仲間では、宇野氏が絶賛するものはもちろん、素晴らしいものだけれども、けなす演奏に関しても意外といいものが多いという噂があります。

偏見にとらわれず、どうぞご自分の耳で確かめて下さい。
3. Posted by gkrsnama   2009年11月06日 04:35
和田様

>けなす演奏に関しても意外といいものが多いという噂があります。

そうだと思います。アシュケナージもカラヤンもいいですよね。中庸の美。完ぺきの美。どこにも隙はなく文句のつけようもない。完成度が高すぎるという点を除いて。ただし5段階評価で断トツのオール5であるのは間違いないのですが、断じて6以上ではないのも確かなのです。

これはぼくの個人的趣味ですが、同じ聞くなら5段階評価で6以上とる演奏を聞きたいと思っています。
4. Posted by 和田   2009年11月06日 08:15
gkrsnamaさん、私も同感です。
例えばクナの「パルジファル」とかフルトヴェングラーの「トリスタン」など、誰がどう聴いても最高と思える名演を私も求めてます。
しかし体調によっては著しく疲れる時もあります。
その一方で、仰せのような中庸の美を誇るような安心して、気楽に聴ける演奏もまた捨て難いのです。
聴いていて特別なことは何も起こらないけれど、ホッして聴けるオール5の演奏に心惹かれるなんていうことは、もっと若い時期には全く思わなかったんですが、歳を重ねるにつれて求める機会が多くなりました。
5. Posted by gkrsnama   2009年11月07日 21:32
5 和田様
>しかし体調によっては著しく疲れる時もあります。

リヒテルの展覧会の絵(ソフィアライブ)や熱情(アメリカライブ)なんかはものすごい。あんなのをときどき聞かされると大感動ですが、実際疲れますよね。クラシックってPOPSと違って集中して聞かないと全然わかりません。ただでさえ疲れるのに、全盛時のリヒテルなんか毎日聞いたときはそりゃもう。

予定調和の音が完ぺきに鳴り響き、美を持ってはじまり美を持って終わる。そういう演奏もいいです。(気を抜いてもながらでも楽しめるし=スンマヘン、もちろん集中してもいい。)
6. Posted by 和田   2009年11月08日 10:10
リヒテルの展覧会の絵(ソフィアライブ)や熱情(アメリカライブ)を聴くと、ライヴ録音ならではの緊張感と、精神的な迫力が感じられ、演奏の一回性の貴重さを思い知らされます。
これらの演奏を聴くと、これ以上の演奏は考えられないと、錯覚させられるから具合が悪いのも事実です。
アシュケナージは曲のプロポーションを構築し、旋律の魅力をあますところなく表現し尽くしています。
何度聴いても飽きないのは、このようなプラクティカルな演奏なのかも知れません。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ