2008年01月05日

ハイフェッツのチャイコフスキー&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。

 

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はよくいえば民族的色彩を色濃く表現した作品だが、当時の音楽評論家のハンスリックはこの曲がウィーンで初演された際「安物のウォッカのにおいがする」とけなしている。

この曲からそうした強烈なロシア的な泥臭さを、ほとんど感じさせず、青竹を割ったようにスカッと表現しているのがハイフェッツである。

どんなにハイフェッツに反発する人がいても同時に魅了されてしまうのは、この独特のアクのなさだと私は思う。

その鋭い感覚とテクニックは驚異的で、速いテンポで進みながら、その中に他の誰よりも多彩な表情を示している。

ライナーの伴奏も堂々として立派で、ハイフェッツとのやりとりに一分の隙もみられない。

ミュンシュとのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も一本芯の通った、カチッとしたまとまりをもった演奏である。

センチメンタルになりすぎて、情緒に溺れたメンデルスゾーンの演奏をどれほど聴かされたことか!

その点、ハイフェッツは全篇があっさりしており、第1楽章第2主題や第2楽章コーダなどを意識して歌わないようにしてすっと流してしまう。

それでいて音楽性が香り、何ともいえぬ哀愁が漂うあたりはさすがハイフェッツ。

作品の美感を存分に生かした演奏だ。

フィナーレのスカッとするリズム感も最高だ。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 17:06コメント(0)トラックバック(0)ハイフェッツ | チャイコフスキー 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ