2008年01月05日

強烈な光にさらされる音楽〜エフゲニー・ムラヴィンスキー


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1966年にムラヴィンスキー自身が書いた「ショスタコーヴィチと共に歩んだ30年」という、誠実の極みのような文章の中で、演奏スタイルが年月と共に変化しないかと聞かれて、いみじくもこう答えたと書いている。

「演奏とは、どのようなものであれ、多かれ少なかれ作品を主観的に解釈すること、個人的に解釈するということだ。絶対的に客観的な解釈など有り得ない。」

ムラヴィンスキーにとって演奏することは《正しい》作曲家像を演出することなどではなかった。

裸にする。

余計な衣も、甘い装いも、一切脱ぎ捨てさせること。

たった一点から、強烈な光で照らし抜き、計りうる最高の鮮度で音楽の裸形をくっきりと輪郭づけること。

どちらかと言えば余計なものを削ぎ落として音そのものを客観的に描写する傾向のある現代の演奏とは、ムラヴィンスキーの戦略は、似ているようで決定的に異なっているのである。

あくまで強く、明解で、一点の曇りもない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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