2008年01月06日

グールドの描き出すブラームスの世界


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ブラームス晩年の間奏曲、小品集をアファナシエフの実演に接したことがあるが、それは救いようのないような寂寥感に覆われていた。

その後仲間と飲みにいったが、私はまったく酔うことができなかった。

それとは反対にグールドは、間奏曲変ホ長調作品117-1を聴くと明らかなように、老熟したブラームスの作品から甘美な抒情を読み取る。

しかし決して艶っぽいルバートや表情をつけているわけでなく、むしろリズムをしっかりと強調し、旋律を素朴に抑制したタッチで弾いて、美しい情感の流れを浮かばせる。

全体に飾り気なく、緻密に音楽を弾き出している。

それが孤独な心情とノスタルジックな抒情をも表すのは、彼の人間性が作品のそれに近接しているためだろう。

バラードとラプソディは文字通りグールドの最後の録音となったもの。

グールドはブラームスの音楽を、あたかも回遊式の庭園と心得、あるところでは立ちどまって1音1音の意味を吟味し、またあるところでは穏やかに、素直に歩を進めるの如くである。

グールドはそうした一瞬一瞬のリアリティを捉えようとしており、彼が自らの音楽の方法として、こういう行き方に、いわば開き直ったようにして向かっているように思える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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