2008年01月07日

平均律の特性


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平均律の特長を端的にいえば同じ調律のままですべての調性の曲が弾ける、という点である。

それらの響きは皆ある程度純正調からはずれており、私たちは知らず知らずのうちにほんの少しずつ濁った響きを聴いていることになる。

バッハの「平均律クラヴィーア曲集」では長短24の調性の音楽がたて続けに同じ楽器で演奏されるわけで、1曲1曲調律し直す思考の人から見ればこれは驚異であったに違いない。

しかし平均律の本当の強みはむしろ1曲の中で自由な転調の可能性を開いたところにあった。

そしてバッハの息子たちからハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンに至る古典派の人々は、この、平均律の中での自由な転調とそれを生かした楽曲構成の一つのモデルを完成していったのである。

バロック以前の音楽には個々の響きの独創性はあっても、このようなシステマティックな転調の構造はみられない。

古典派以降の音楽に曲の調性が付記されている場合は、その調性を構造の軸にすえて転調をくりかえし、最後にそこに戻って曲を閉じる、というプロセスを示していると思えばよい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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