2008年01月07日

ワルター&コロンビアのベートーヴェン:交響曲第6番「田園」


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指揮者ワルターを語るとき、よく使われるキーワードは《愛》である。

もちろん、トスカニーニに愛がなかったわけではない。

ただ、ワルターはトスカニーニのようにミスをした楽団員を罵倒することができない人だったのだ。

「どうにかして作曲家がスコアに託した《温かいもの》を音楽にしたい。音楽にして聴衆に伝えたい」という思いが心の底にあるから楽団員にもわかるまで説明する。

こうした《慈愛の精神》が彼の演奏に色濃く表れている。

そんなワルターのような常識人がやる芸術は面白くない、という意見も一理あるが、そんな向きにはぜひ、ワルターの美質が最高に表れた「田園」をお聴きになるといい。

「田園」の数多いディスクの中でも、このワルターの演奏は作品の本質を衝いた最高の表現といえる傑作である。

何とあたたかい感情にあふれ、潤いと歌に満ちていることか。

そのヒューマンな魅力は、聴き手の感動を誘わずにはおかない説得力がある。

とりわけ最終楽章は、ワルター自身が「アダージョやアンダンテに音楽の愛と崇高な美が現れる」と語るように、作曲者と演奏家の精神が具象化されていて美しい。

SP時代のウィーン・フィル盤(1936年)も名演として誉れ高いが、このコロンビア交響楽団盤もまた歴史的名盤のひとつに数えられてしかるべきだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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