2008年01月11日
マルケヴィチのストラヴィンスキー:バレエ「兵士の物語」
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詩人コクトーと名優ユスティノフの共演で大きな話題となった名盤である。
アンサンブルにドレクリューズ(クラリネット)、アンドレ(トランペット)、パリキアン(ヴァイオリン)らの名手が参加している。
台詞にもコクトーの手が加わっている。
演奏はいかにもマルケヴィチらしいたいへん切れ味のよい表現で、練達の棒さばきでこの作品のもつ洒落た味とユーモラスな感じとを心にくいまでに鮮やかに描出しており、素敵だ。
ヴァイオリンのパリキアン、トランペットのアンドレら7人の名手を集めたアンサンブル・ド・ソリストも実にうまく、コクトーら4人の語り手のそれぞれの至芸にも強く惹かれる。
豪華なキャストで、ことに、コクトーの語りっぷりのうまさが聴きものとなっており、コクトーの声が聴けるだけでも、価値のある1枚だ。
録音も4人の朗読者たちの口調の魅力、7つの楽器個々の音色と響きの特徴を克明に捉え、全体やいくつもの多種類の組み合わせの妙味を堪能させる。
これは今でもこの作の最上のディスクであり、「読まれ、演じられ、踊られる」という、この作品の持ち味を万全に表出した名演奏だ。
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