2008年01月12日

ホロヴィッツの奇跡的カムバック


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病気のために1953年以来コンサート活動の停止を余儀なくされていたホロヴィッツが、実に12年振りに開いた記念碑的リサイタルのライヴ録音。

滅多にバッハをとりあげない彼が、その作品からリサイタルを開始しているあたりに、並々ならぬ決意をみることができる。

シューマンの幻想曲は、ホロヴィッツの得意とする曲なだけに、磨き抜かれた精緻な表現も素晴らしいが、その真剣勝負にも似た鋭い気迫には圧倒されてしまう。

長い空白の後での緊張や戸惑いと、技巧的な乱れも散見されるが、この偉大なピアニストの復帰を、聴衆は心からの拍手で迎えている。

その翌年にはコンサートを3つ開いた。

前年の復帰リサイタルではまだ完全に取り戻せないと感じさせた演奏の自然な流れが、ここでは完全に復帰した。

素朴に躍動するハイドン、流麗に歌い進められるモーツァルトは鮮明な印象を与える。

ドビュッシーの「喜びの島」は、この曲の華麗な気分を、すこぶる情熱的に表現した演奏で、神秘的かつ官能的な味も十二分に表出しており、風格をもった演奏となっている。

また、リストの「オーベルマンの谷」のような近代的ピアノ演奏技巧を発揮した作品でも、そこに流れる感情を鮮やかに浮き上がらせていて、ホロヴィッツのライヴ中、特にすぐれたものだ。

いずれもスタジオ録音では味わえない迫真の演奏である。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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