2008年01月16日

オイストラフ&オボーリンのベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ全集


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オイストラフとオボーリンによる記念碑的な遺産であり、20世紀の演奏芸術の最高峰といえるアルバム。

それは音の美しさや技術の練磨とともに、2人がきびしい客観性をもって楽譜を見つめ、あらゆる余剰を切り捨てた上に自分たちの音楽的活動を注ぎ込んだためだ。

そこに高貴なほど格調の正しさをもち、あらゆる音符に意志と感情を通わせた稀有の名演が成立し、深い精神性をもって聴き手を押し包む。

現代の最も普遍的なベートーヴェン像がここに屹立している。

オイストラフとオボーリンの最盛期の録音だけに、音色も美しく、音楽の作り方も、ふっくらとしたなかに、作品の神髄に迫る迫力のある演奏となっている。

オイストラフとオボーリンは全体に遅めのテンポをとり、それによって豊かな表情を付けている。

「クロイツェル」がそのいい例で、第2楽章はロマン的香気にあふれる演奏。

音楽的にもたいへん充実しており、遅めのテンポをとりながら、気迫のこもった熱っぽい演奏を行っている。

「春」は全体に、やや遅めのテンポをとり、表情豊かに演奏しているところがすばらしく、脂ののりきったふたりの、ベートーヴェンの音楽への深い共感が伝わってくるかのようだ。

両者ともに絶頂期にあった演奏で、しっかりとしたテクニックに裏づけられ、表現意欲に燃えている。

現代となってはそのスタイルに古めかしさを感じないでもないが、ベートーヴェンのソナタ演奏を代表する名演といえる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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