2008年01月16日

リヒターのバッハ:管弦楽組曲


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ブランデンブルク協奏曲(全曲)とのカップリング。

オリジナル楽器による演奏が主流のように見られている現時点においても、カール・リヒターとミュンヘン・バッハ管弦楽団が残したバッハ演奏の持つ真価と魅力は、いささかの揺るぎもない。

それは、1960年代初めに登場した当初は、"現代における革新"であったかもしれないが、今ではむしろモダン楽器による最も"正統的"な演奏といっても過言ではないものとなっている。

もちろん、リヒターがそこに見せた理論的な追究の成果や、卓越した演奏家たちが、真摯に、しかも愉悦さえ見せながら展開する音楽の綾も、聴く者に多様な面から喜びをもたらしてくれるが、そこで見逃すことができないのは、他にほとんど比肩するものがないような品格の高さと、リヒターのバッハの音楽に対する深い敬愛の念であろう。 

「管弦楽組曲」は古典的な香りを大切にしながらも、リヒター独自の現代的な感覚を盛り込んだすこぶる精緻なもので、一点一画もゆるがせにせずどの曲も整然と仕上げている。

しかも、全体にずっしりとした手ごたえを感じさせるあたり、いかにもリヒターらしい。

さらには第2番でフルートのニコレの名演が象徴するような、無上の生命感も忘れ難いものとなっている。

また、ビュヒナー、グントナー、クレメントらの名手達も派手な表現をさけ、オーケストラと良く協調しており好感が持てる。

"名曲名盤"とは、まさにこうした演奏をいうのだろう。

これはリヒターの名を永遠に残す名盤である。

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classicalmusic at 20:48コメント(6)トラックバック(0)バッハ | リヒター 

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コメント一覧

1. Posted by 鈴原まり音   2011年04月20日 09:35
私も、リヒターのバッハ管組が大好きで、愛聴しています。リヒターのブランデンは廃盤になっちゃいましたよね?一度聴いてみたいのですが入手方法はないものでしょうか。
(本題とずれますが、マタイはリヒターを買おうか他のにしようか迷ってます。)
2. Posted by 和田   2011年04月20日 15:45
鈴原まり音さん、コメントありがとうございます。
あちゃー、「ブランデンブルグ」だけの盤は廃盤になっちゃいましたか。
入手方法としては、ディスク・ユニオンなどの中古店で探すかアマゾンの出品者がいないか探すことでしょうね。
「マタイ」は断然リヒターの旧盤をお薦めします。今日になっても20世紀が遺したバッハ演奏の頂点を示すものとしての評価は変わらないからです。
3. Posted by 鈴原まり音   2011年04月21日 10:56
5 いいこと教えていただきありがとうございます。ディスク・ユニオンですか。さっそくあたってみます。
リヒターのマタイはYouTubeで聴いたのですが、「彼はまことに神の子だった」という所、本当に素晴らしいですね。旧盤が良いのですね、ではその点気をつけて購入します。
4. Posted by 和田   2011年04月21日 14:30
都内にあるディスクユニオンで在庫が多いのは、新宿店、その次にお茶の水店です。
リヒターの「マタイ」の旧盤は1958年録音です。その点に注意してご購入下さい。
5. Posted by 鈴原まり音   2011年04月26日 14:02
新宿と御茶ノ水ですね、ありがとうございます。
マタイの方はアマゾンで注文しました(58年盤)。イルムガルト・ゼーフリート(歌手の名前なのでしょうか?)というタグがついたやつで良かったでしょうか。
6. Posted by 和田   2011年04月27日 14:46
まり音さん、確かにゼーフリートはリヒターのマタイの旧盤で歌っています。
おそらく間違いないと思います。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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