2008年01月18日
アナリーゼとは
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作品分析。
譜読みがスコアの情報を読みとる段階とすれば、アナリーゼはその情報を集約し、分析する作業となる。
「綿密なアナリーゼに基づく云々」という言葉は、こうした分析作業がきっちり行なわれ、それが演奏に反映されている状況を示す。
とにかく解剖のようなもの。
ブーレーズの演奏が「レントゲン写真」のようと言われるのも、このアナリーゼが徹底しているから。
彼が振ったストラヴィンスキーの「春の祭典」を聴けば実感である。
これは、クリーヴランド管との2種類の演奏(69年と91年の録音)が残されているが、91年盤で聴いてみたい。
またアナリーゼが大ざっぱな演奏は、聴いているこちらにも、その作品の意味や構造がさっぱり見えないという難点を持つが、逆に徹底したアナリーゼは、それまであまり表に出てこなかった作品の本質を暴き出す。
しかしこれは悲喜こもごも。
同じくブーレーズが振ったベートーヴェンの「交響曲第5番」やベルリオーズの「幻想交響曲」などはその好例。
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