2008年01月18日
ブーレーズとは
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ブーレーズは、1925年生まれのフランスの指揮者・作曲家。
スコアから今まで聴いたこともないような音の関係をすくい取り、鮮やかに聴かせる驚異の耳を持つ指揮者だと、近頃はこぞって絶賛の様相だが、かつての指揮者ブーレーズは、すれっからしの聴き手のアイドルであった。
誰もがあたりまえとして踏襲してきた演奏のやり方を、いかにも前衛作曲家らしい大胆な仮説のもとに一度ご破算にし、まったく新しいやり方で組み立て直すという離れ業を次々と演じてみせた。
それは、良くできた推理小説を読むような胸ときめくものであると同時に、世の常識や規範への反逆といった《危ない》側面も多分に含んでいた。
だが、最近のブーレーズは明らかに音楽が変わった。
仮説を突きつける《武器》であった《耳》を、新鮮な快感を提供する《売り物》に変えた。
かつての《危ない》ブーレーズを代表する演奏としては、シェーンベルクの「グレの歌」、《大指揮者》ブーレーズを代表する演奏としては、ラヴェルの管弦楽曲集を挙げておこう。
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