2008年01月31日
輪郭のくっきりした演奏とは
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輪郭とは、物の外形を表す線のことである。
音に絵のような平面的な形があるわけではないが、メロディやフレーズの動きがクッキリと流れを作り、響きがいつまでもクリアに整理された、例えばジュリーニが指揮したような演奏を聴いていると、どこにホログラフのような響きが形を作って浮かび上がってくるように感じることがある。
この言葉は、そんなヴィジュアルな印象を絵になぞらえた比喩であり、終わりから始まりに向けて全体を終始俯瞰しつつ、そこで鳴っている音を脈絡づけて楽しむという、クラシック独特の習性が生み出したイリュージョンである。
ジュリーニの演奏の中でも、例えばドヴォルザークの交響曲第8番「イギリス」にシューベルトの交響曲第4番「悲劇的」がカップリングされたCDなどは、そんなイリュージョンが、かなりハッキリと見えてくる。
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