2008年01月31日
絶対音楽とは
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簡単に言えば、《絶対音楽》とは「ナントカ組曲」とか「ナントカ風景」ではなくて、「交響曲第○番」とか「ピアノ・ソナタ第○番」というものである。
つまり、具体的な描写や物語によらず、抽象的な音の動きのみによって潔癖・純粋に作られた音楽のことをいう。
《型》で聴かせる音楽と言ってもいいかもしれない。
ただこの《絶対》といういささか力み返った言葉には「無条件」とか「純粋」、そして何より「他との比較を絶する」という意味があるため、何となくこの手の音楽には権威・王道・名門といった格調高いイメージがつきまとう。
しかしこれは、絶対音楽を量産し、この分野での評価が作曲家としてのステイタスにつながっていた時代の価値観を引きずっているに過ぎない。
今となっては敬して遠ざけられる存在である。
バッハの「フーガの技法」、ハイドンの弦楽四重奏曲、ベートーヴェンの交響曲などが代表的。
ベートーヴェンならセルやガーディナーの演奏。
いずれも余分な色づけがなく、精緻な仕上がりを聴かせる。
バッハには、コープマンの生き生きとした演奏がある。
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