2008年01月31日

重音奏法とは


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重音奏法とは、一つの楽器で同時に複数の音を出す演奏法のこと。

単音の澄んだ響きとは対照的に、ザラリと輝きのある刺激的な音がするため、「ゆるぎない秩序」に奉仕するというよりは、むしろ、カッと熱くエモーションに火をつけたり、逆にフワッと緊張からさめてどことも知れぬ日常をワープさせたりと、耳の美的安定状態に穴をあける。

楽器にもよるが、概して安定して音を出すことが難しく、しばしば「超難度D級キメワザ」として使われる。

最もポピュラーで耳について直接的に背筋を刺激するのは弦楽器である。

《情熱的》なフレーズには必ずといっていいほどこの響きが貼り付いている。

さらに困難の度が増すのは管楽器である。

もともと楽器が重音を奏するように作られていないから、音楽的に手なづけて音を出すのは至難の業。

倍音を美しく響かそうとすればするほど超絶的技術と神経を必要とする。

音を出すのは簡単だし響きも単独ではどうということのないピアノでも、長いパッセージを素速く重音でつなげてレガートで炎のように突進するという驚異の荒技を用いると、突き上げるような興奮を掻き立てる。

重音は音楽のツボなのである。

突出してエモーショナルな例として、武満徹の「ディスタンス」におけるホリガーのオーボエの肉体とひとつながりになったような響き、そしてバッハの無伴奏におけるムローヴァのヒンヤリとして《氷の微笑》よろしくゾクと艶やかなヴァイオリンの響きを挙げておこう。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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