2008年02月03日
意味深いとは
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音楽は音によるものだから、《意味》があるとしても、それは響き・リズム・音色の面白さというように、すべて物理特性に関するもの。
しかし雑誌などで見かける《意味》という言葉は、どうやら別のものを指しているようだ。
おまけに《意味深い》なんてやられると、何となく有難くも分かったような気分になってしまうので始末が悪い。
しかし考えてみれば、《意味》の意味が分からない。
恐らくこれは純粋に音楽によるものではなく、「神・宇宙・真実・箴言・魂」などという、あまり音楽と関係のないものに偉大な想像力を飛ばして得た、解析不能な妄想のこと。
だから妄想が豊作なら《意味深い》となる。
ただし本来それは音楽には存在しないため、さも存在するかのごとく説明せねばならない。
そこでこれらオカルト系戯言を正当化し、聴き手の判断を凍結させるという仕組みである。
不思議なことにこの言葉は、もっぱらドイツ音楽の大家の演奏に使われるが、晩年のヴァントや朝比奈隆、そしてかのU先生によるブルックナーが《意味深い》らしい。
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