2008年02月03日
「運命」とは
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「運命」とは説明するまでもなく、ベートーヴェンが1808年に完成した交響曲第5番ハ短調のこと。
最初のタタタターンというテーマを知らぬ人がいないほど、クラシック音楽では最も有名な作品である。
ただこの名前は、「運命はかく扉を叩く」と作曲者が言ったとかいう話による日本だけの俗称。
でもこの曲、特に面白い響きや美しい旋律があるわけじゃない。
あるのは例のリズムばかり。
では何故こんなにウケたのか?
それは何も学問的なことではなく、「苦悩に打ち勝つ」という分かりやすい感動の図式が聴き手の実生活と重なったため。
つまり「運命」交響曲とは、音によって人生訓を授けてくれた、音楽史上稀な有り難い倫理的作品なのである。
真っ向からこのシナリオに寄り添って、お約束の感動を与えてくれるのがクライバーならば、真っ向から過激に白けているのがブーレーズ。
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