2008年02月04日

バーンスタイン&ウィーン・フィルのシューマン:交響曲全集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



バーンスタインのシューマンに寄せる感興の強さが感じられる全集。

第4番では幻想的な趣を深刻に表出したかつてない素晴らしい表現で、全集中の最高傑作だ。

バーンスタインは、切れ目なく続く4つの楽章の互いに関連しあう循環主題を、曲の構成に従い、意味や感情を様々に変えて表現する。

「春」の冒頭などもバーンスタインの面目躍如たるもの。

ライヴのためか気持ちの動きが次第に高揚し、音楽を加熱していくのも極めて自然。

第2番は前半の2楽章にバーンスタインらしい活気が見られる。

第1楽章は素晴らしく表情が豊かで、リズムの弾力性や入念さが個性的だ。

第2楽章はウィーン・フィルの弦合奏が見事。

「ライン」は冒頭から力がこもっていて、非常に情熱的な演奏である。

祝典的な壮麗さより、その圏外に身をおく作曲者の憂愁を表しているようだ。

これは全篇をおおっていて、憂鬱な印象をぬぐい去ることができないが、これが本当のシューマン像ともいえる。

どの曲もウィーン・フィルのアンサンブルは驚くほど精妙で、テンポやリズムにも独特の主張が感じられる。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 06:20コメント(2)トラックバック(0)バーンスタイン | シューマン 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by レニー狂   2008年02月05日 20:45
私も名演だと思います。
バーンスタインのシューマンは全体としては生き生きとしたリズム感に支配された演奏だと思うのだが、実際にはドイツの深い森を彷徨うかのようなロマン派的な暗さに支配されている。バーンスタイン自身の持つ陽気な一面と破滅的な一面が演奏に投影されているのかもしれない。
ラインは良く歌う演奏でリズム、テンポとも溌剌としているのだが、どこか影のある演奏。全集の白眉は二番の三楽章で、美しいが出口のない世界を彷徨う演奏。
指揮者の特質と曲との幸福?な出会いだと思います。
2. Posted by 和田   2008年02月05日 22:14
一方でクーベリックとかサヴァリッシュの晴朗なシューマンがあって、バーンスタインは同じように溌剌としているのだけれども、どこか陰影のある演奏と聴き比べると興味深いですね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ