2008年02月04日

グールドのベートーヴェン(変奏曲、パガテル)


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創作主題による32の変奏曲ハ短調、創作主題による6つの変奏曲ヘ長調の2曲では、旋律を朗々とレガートに歌わせるグールドの奏法が見事な表情を作り上げている。

痛切な感情や明朗な曲趣をよく捉えており、ベートーヴェンがもつ力がその中から放射してくるようである。

「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調では音符の時価の処理や発想がきわめて大胆で、全体に彼の作品の意図するものを明快に示し、その演奏効果は決して恣意的なものとはいえない。

パガテルでは変ホ長調の作品33-1がグールドの意図のすべてを語っている。

彼がここで表現しようとしたのは素朴な喜遊性で、その手段にスタッカート奏法を多用し、従来の音楽的常識に対する彼の自身に溢れたアンチテーゼを示している。

しかし、作品126でスタッカートの多用は控えられ、テンポの遅い曲では一転して彼特有のモノローグが繰り広げられている。

このCDでは自らの実感と論理的帰結を現実に音に変えてみせる彼の才能をはっきり見せている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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