2008年02月04日

ブレンデルのシューマン


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このブレンデルのシューマンは実に新鮮である。

つまり、いままでに、シューマンの作品がロマン主義の時代からそれこそ1世紀半の時間をかけて身につけてきたもの、あるいは作品にしみこんでしまっていたものが一切洗い流され、この瞬間に新しく生まれ出てくるような新鮮さをもっている。

細部に至るまで完全に読み返され、1つ1つの音が再度意味づけされているといっても過言ではあるまい。

ブレンデルは情に流されない。

常に全体のデッサンを頭に入れつつ演奏を進めてゆくが、窮屈でわざとらしいところは少しもなく、濃厚すぎない感情表出が、清新な感受性に支えられて繰り広げられてゆく。

「クライスレリアーナ」でさえ、彼の手にかかると見間違えるほど爽やかな音楽となってしまう。

きわめて知的な解釈で、この曲のもつピアニスティックな美感をうまく表出している。

その表現は、やや淡白ともいえるが、清新な情感がただよい、爽やかだ。

「子供の情景」の各曲でも、きめの細かい表現をみせている。

シューマンのピアノ曲の中でも、特にロマンにあふれたこの曲の特徴をよくとらえた演奏で、やや淡白な表現ながら、それぞれの曲の持ち味を、うまく表現しているのが魅力だ。

「幻想小曲集」も音符の読みの深い演奏で、細部にまで研究しつくされた表現である。

ロマン的な情緒におぼれることなく、実にすっきりと仕上げていて、気持ちがよい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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