2008年02月05日

ブレンデルのモーツァルト/ピアノ曲集


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新録音がブレンデルの本領をよく伝えている。

きわめて自然体の、人間的なあたたかみの感じられる演奏で、ニュアンス豊かに、繊細に表現している。

作為的なものを全く感じさせない自然な演奏の運びがあり、必要なことは過不足なく聴き手に伝えてくれる。

タッチもあざやかで、音色も輝かしい。

そして何とも言えぬ余韻には魅了させられずにいられない。

「ロンド」は、底知れない哀しみがもっと浸透していれば良かったとも思うが、それはソナタが余りにも見事であることから生じた贅沢な不満であろう。

ブレンデルの弾くモーツァルトは肩を怒らせるところがなく、自然な呼吸が感じられ、加えてヒューマンな温かさが立ちのぼる。

まろやかで、かつ潤いがあり、どのフレーズもニュアンスに富んだ情感をたたえているが、感情過剰の印象は決して与えない。

聴き手を納得させる様式感覚をもち、指と感情のコントロールがよほど徹底しているピアニストでなければ、こんなに落ち着いたモーツァルト演奏はとてもできない。

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classicalmusic at 00:10コメント(2)トラックバック(0)モーツァルト | ブレンデル 

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コメント一覧

1. Posted by tomo   2008年02月11日 22:12
イ短調のロンドはピアニストにとってモーツァルト演奏の試金石になりうる曲だと思います。
私が今まで聴いた中では、G.ネイガウス、R.ゼルキンが断トツに素晴らしいです。リヒテルはネイガウスが素晴らしく演奏してしまった曲は弾こうとしませんでしたが(シューマンのクライスレリアーナなど)、ロンドもひいていないのでは?いかがでしょうか?

2. Posted by 和田   2008年02月11日 22:24
ロンドに限らずモーツァルトの短調作品はどれも傾聴させられます。確かにリヒテルは弾いてなかったのでは?リパッティみたいなピアニストが遺してくれたらと思います。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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