2008年02月08日

バーンスタインのショスタコーヴィチ:交響曲第1番&6番(新盤)


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いずれも驚くべき秀演だが、特に第6番が素晴らしく、長大な第1楽章はかつてない抒情的豊かさにあふれている。

第2楽章も尖鋭な感覚にとってかわり、真摯に音楽の内部を抉り出す感があり、同時に構造をよく理解した立体的表現がつくられている。

終楽章の活力に満ちた演奏とともに、ウィーン・フィルも絶妙なアンサンブルを展開している。

ウィーン・フィルを起用しているせいか、ややロシア的な香りには乏しいが、バーンスタインらしい、情感豊かで、ダイナミックな表現である。

第1番はショスタコーヴィチの卒業作品として書かれた。

同作品は、いかにも若さが表出した才気煥発さが顕著な反面、とても19歳の青年が書いたとは思えぬ練達の筆法と手際のよさに舌を巻く。

バーンスタインは、この作曲家の天才的な能力を実際の音によって明らかにし、後年の作品を予感させる部分が数多くちりばめられていることを実感させる。

第2楽章のアレグロ楽想の俊敏極まりない軽妙さ、そして終楽章におけるレントとアレグロ楽想とが交差する構成の妙を鮮烈に際立たせてみせる。

ケーゲルのあの峻厳な表現とは違う、思いにまかせたような開放感がある。

どちらが本当の青年ショスタコーヴィチなのだろう。

このシカゴ響との共演はバーンスタインにとって実に37年ぶりのものとなった。

そうした両者の加熱したやり取りの面白さもうかがえる演奏だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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