2008年02月06日
F=ディースカウの「白鳥の歌」
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EMI盤はF=ディースカウの最絶頂期の録音で、いかにも若々しくみずみずしい歌いぶりが聴かれる。
特の「白鳥の歌」は、声のパワーとしては最高の状態にあるといってよく、1語1語その意味するところをつきとめようとする意欲がひしひしと伝わってくる。
円熟という点ではまだ距離があるにせよ、F=ディースカウは若い頃から完成度の高い歌を歌ってきた声楽家であり、その時々の録音を比べるのも楽しみというものだろう。
グラモフォン盤の「白鳥の歌」はF=ディースカウにとっては3度目の録音。
この後ブレンデルのピアノで4度目の録音を行っているが、声の状態はこの3度目のほうがはるかにいい。
特に後半のハイネの詩による6曲に示す理解の深さは驚嘆すべきものがある。
しかも、以前のものに見うけた過度の文学的傾斜は是正されている。
「別離」での言葉の誤り(62年のエンジェル盤のみ)ももとに戻っている。
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