2008年02月08日
グリュミオー&ハスキルのモーツァルト/VNソナタ
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いかなるところでも、例えば熱っぽいところでも躍動的なところでも、あくまでも洗練を失わない名演である。
音質もまことに澄んでいる。
しかも、ただ表面的に美しいというだけでなく、作品に即したエスプリも展開する。
しかも、中間楽章では耽美的ともいえるくらいにたっぷりと表情をつけている。
こうした演奏はおそらくハスキル主導型のためだろうが、グリュミオーもよく合わせている。
2人の音楽的呼吸が見事に合い、そこから生まれた音楽は、きわめてなめらかである。
ハスキルのピアノは、端正で、土台がしっかりしていて、柔らかい響きであり、グリュミオーのヴァイオリンは、豊麗で実によく歌わせている。
そこからは、古典的な格式もロマンも漂っている。
そこには哀愁もあれば、軽快さもあり、愛らしささえ感じる。
暖かいモーツァルトで、聴く人の心をなごませる名演奏だ。
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